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はじめに
記念すべき第一回はラズウェル細木の「酒のほそ道」について書いていきます。
煽りコラや主人公のクズさでネットでは地味に有名なのではないでしょうか?
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煽り画像として有名な一コマ。実はセリフコラだったりする。
どんな漫画なの?
簡単に言うと、
「主人公やその仲間たちが酒や料理などについて語ったりぼやいたりする漫画」です。
大体が1話4〜6ページくらいで終わり、難しいことが書かれていないためなにも考えずに流し見できますね。
必ず俳句で締めくくり余韻が楽しめる
キャラクター紹介
主人公:岩間宗達(いわまそうたつ)
酒を(美味く)飲むためにはどんな手でも使う男。
彼が酒を飲んだり、愚痴ったりするのがこの物語のベースとなっています。
密漁と感づきながらも違法漁師からおこぼれをもらったり、
自転車で飲酒運転をしながら一日中酒屋をめぐったりとかなりロックなことをしており、
主人公でありながら感情移入しづらいキャラですね。
最たるはアルコールが飲めない新入社員にアルハラをカマして倒れさせるなどの外道行為を働きます。
彼の悪行、クズっぷりを見るのがこの漫画の真の楽しみ方なのではないでしょうか?
三浦かすみ(みうら)
主人公の同僚であり(多分)メインヒロイン
基本的に岩間のつっこみ役兼常識人ポジに属します。
フラグは何度か立つのですが、岩間のクズっぷりに毎回リセット。
恋愛描写なんかあると流石にページ数が足りないので仕方ないね。
ちなみにスピンオフとして彼女が主人公の漫画がありますがキャラが変わっただけで大体似たようなストーリーなので悪しからず。
前田課長
岩間の上司で人事異動でやってきた。
とにかくオールドタイプというか昭和の上司といった感じで、基本ウンチク垂れるか説教するかの二択しかない。
自称鍋奉行で後輩におだてられ鍋番をさせられる憂き目に会う。
彼が出てくるたびに理不尽な縦社会を感じてしまうが、岩間というクズがいるため締め付け役としてなくてはならない存在である。
ウンチク垂れるわりにはハモと鶏の区別がつかなかったり、奢るといった割に急にケチになったりとあまり能力はパッとしない。
斎藤&竹俣
左が斎藤で右が竹俣。
出るときは大体セットなので名前は覚えなくてもいい。
岩間を含めて三馬鹿トリオといった感じだろうか。
会社サイド、岩間一人、三馬鹿サイドで基本的に話が回るので出演回数は割と多い。(他にも親戚との飲みなどもある)
斎藤は神経質で岩間の無責任で最低な所業に切れること担当。ツッコミではなく基本切れる。
竹俣は基本的に地味でツッコミというよりも指摘担当。
そう、つっこみがいるようでツッコミ不在なのだ。
二人とも基本的に岩間に振り回される。
席にいちゃもんつけて席を変えまくった挙句最低な席で飲むことになったり、
割り勘で5000円を請求したら似たようなもんだろと2000円札を渡されたり、
なんでこいつらつるんでるんだと毎回疑問符がでてくる。
この漫画のいいところ
ややマイナス面を書いてしまったので良い点をあげると、
自分だけかもしれない個人的あるあるや居酒屋の不満なんかを漫画として表現してくれるというところだ。
例えば、
新しいタイプの飲み屋にいったら目新しいのみでまずかった。
ひとつ文句を言おうと思ったら財布を拾ってくれたため強く出られずに帰ることに・・
など、心理的なモワッと感を表現するのに長けている。
また、時節ごとに山菜をとりにいったり、海に出かけたりと歳時記的に季節の追い方をできるのはこの漫画特有と言えるのかもしれない。
締めの俳句も練られておりまさに旬の漫画といえる。
大晦日の締め、モヤモヤが残りながら新年を迎える
終わりに
今回は酒のほそ道について書かせていただきました。
主人公のクズさ加減は普段鬱憤が溜まった現代人の代弁なのではないでしょうか?
なんだかんだで面白い作品なのでぜひ読んで見てください。
今回もお読みいただき、誠にありがとうございます。